本厄たけなわ

以前の日記で「病気続きでさんざんな春だったので夏は無事に過ごせますように・・・」と言っていましたが、夏以降もさんざんでした。
8月に娘が手足口病にかかり、ヘルパンギーナにかかり、10月はわたしが気管支炎、娘がRSと、寝込みまくっています。

そんな中、奇跡的に比較的おだやかに過ごせた9月に、石川県に旅行に行きました。
お目当ては21世紀美術館

宿泊した加賀温泉郷も、ものすごく良いところでした。ちょうどお祭りをやっていて、獅子舞が宿にきました。

おびえる娘。

号泣

獅子舞に頭をがぶーっとやってもらったので健康になったはずだったのに!

現地では、はてなつながりのid:ryan2さんにお会いすることができ、地元の美味しいお店をたくさん教えてくださったりお土産をもたせてくださったり、本当に感謝の至りです。

山中温泉では、とても素敵なお箸屋さんがあり、衝動買い。
山中温泉 木地挽き体験とオリジナル箸の店mokume (モクメ)
他にも、漆器に目移りしまくりで、結局汁碗と小鉢も買いました。

食べ物も工芸品も素晴らしくて、加賀百万石の底力を思い知りました。娘が大人になったらまたゆっくり来たいです。次は冬に!ブリを食べに!!

ところで、獅子舞の周りで舞っていた人たちは獅子舞の敵だったのか?獅子舞の手下?そもそも獅子舞ってなんだ?妖怪?神の使い?など、疑問がたくさん浮かんだので、娘が質問してくる年齢になるまえに民俗やら風習やら少し勉強したいなーとか思ったのですが、まあ娘に質問されたときに「おかーさんも分からないから一緒に図書館に調べに行こう!」っていうのも楽しそうだな〜とかのんびりかまえているのでいっこうに知識が増えません。
あと、わたしの本厄はいつまでだ、誕生日までか?正月までか?これは大事だぞ!とググってみたら、「数え年は、元日から誕生日前日午後12時までは「満年齢+2」、それ以降は「満年齢+1」で計算する」とあったので、誕生日前日午後12時までということでよろしいのでしょうか?あれ、違う、正月までか!思っていたより一週間長いぞ本厄!
日本の伝統、わからないことだらけです。
なにはともあれ、もうしばらくは注意深く過ごすことにします。

写真展のおしらせ

友人に誘われて、写真展をやることになりました。

江戸川橋のギャラリーNIWにて、8月23日〜27日です。

Gallery NIW: 8/23 - 8/27 スメシ展 - 写真とおいしいカレー -

わたしは土日と最終日に在廊予定です。
興味のある方、ぜひいらしてください。

わたしはへっぽこカメラママですが、なにはともあれ心をこめて撮影しました。
http://cmecb.tumblr.com

ご来場おまちしています!

パエリア

ご無沙汰しております。
4月末に職場復帰してから、つぎつぎと体調不良にみまわれ、気管支炎・中耳炎・頚椎椎間板変性(ぎっくり腰の首バージョンみたいなやつ)・線状苔癬と、病院通いの日々でした。さすが本厄。わたしはへとへとですが、さいわい娘はとっても元気です。
(躍動感あふれるたかいたかい)
(のち、足蹴にされるの図)
まいにち、とにかく生きているだけで必死です。「生きているだけで必死」・・・!

料理もあまり時間をかけられないのですが、ありがたいことに娘が食欲のかたまりなので、まいにち料理するモチベーションだけは保つことができています。最近、食卓におかずを並べると娘が「わあぁ〜!」と歓声をあげてくれるのがほんとうにうれしいです。つくったものに反応があるってすごい・・!(主人が無反応過ぎる人なので)
最近よくつくるのはパエリアです。

米とみじん切りの野菜を炒め、水とウェイバーをいれてまぜて具をのせてふたをして15分。超簡単です。

これはトマトとパプリカとベーコンという、超低コストパエリア。しかもサフランは高いので、ターメリックで色をつけています。
じつは、正直いって、パエリアの定義をよくわかっていません。「パエリア」なのか「パエリヤ」なのかすらわかっていません。スペイン人に「それパエリアじゃないよ、ピラフだよ!」と怒られるんじゃないかとどきどきしながら作っています。
あとは夏らしく冷麺とか

冷や汁とか食べています。

冷や汁のもとは、D&DEPARTMENTで買いました。溶かすだけなので手軽でおいしいです。リピします(クック●ッド風言い回し)。

病気続きでさんざんな春だったので夏は無事に過ごせますように・・・ 

日の当たる大通り

出産して3日目に、まだみえていない娘の目をみながら、ああ、この子の目にうつる自分がなるべく笑顔だといいなあ、と思いました。

娘と毎日べったり過ごして1年ちょっと、痛感したことは、「専業主婦って超忙しい!」です。やることが次から次へといくらでもあり、自分の時間はほとんどありませんでした。換気扇のそうじをしていたとき、あ、これ、育児と家事って、まじめにやってたら過労死するな、とふと思いました。

そんな日々もあっという間に過ぎ、娘は4月から保育園に通い始め、慣らし保育にあわせて延長したわたしの育児休暇も終わりが近づき、来週わたしは職場に復帰します。専業主婦の大変さを理解できたのは、この一年での大きな収穫です。id:romimemoさんも書いていましたが、「大変さの種類が違う」だけなのだなーと思います。なので、これからの日々の大変さに関して、外で働いていることは理由にならないというか、それを言い訳にしないようにしたいなと思っています。
ところで、いまの日本では、働くお母さんへの風当たりはまだまだ厳しいようで、「保育園が足りない」というニュースが流れたりすると、きまって「母親が働くことがおかしい」という意見を目にします。そして、それに対する反応として、「働きたくて働いているんじゃないんです!経済的な理由で働かざるをえないんです!」という意見をよくみるのですが、これはおそらく、「母親は働くな」派に対抗する意見として「仕方がなく働いている」と言うのがいちばん効果的だと思っている人が多いからだと思われます。まあ、本当にやむを得ず働いている人もいるとは思いますが、いずれにせよ母親が「働きたいから働く!」と言うと怒られるのでしょうね、きっと。

でも、わたしは働くからには「仕方なく働く」とは思いたくありません。というか、どんな生活をするにせよ、「仕方なく」という気持ちで暮らすのはなるべく避けたいと思っています。なるべく笑って生きていたい。
両手放しで「仕事だいすき!」というタイプではないわたしですが、働くことはすてきなことだと思っています。働くことで育児に関して諦めなければならないこともあると思いますが、それと同じぐらい、得られるものはあるはずだと信じています、というか、得られるように努力しなければと思っています。

いつもながら参考にさせていただきました。
「働く母親の自己実現」問題(そんな問題あったのか) - kobeniの日記
「自らの様々な可能性を追求「しにくい」世の中なのはどうしてだろう」
ほんとうに、もっといろんな可能性があっていいのになあと思います。
それにしても、自分がゆく道の先を行っている先輩が考え迷い実践した軌跡を文字に残してくださっているのはありがたいことです。

未知の生活がはじまりますが、たくさん笑って過ごせますように。

冷凍問題

ググればすぐに解決するのに、気になりつつもなんとなく調べる気がおきず、知らないまま過ごしていることがらが、わたしにはたくさんあります。別に、なんでもググればすぐに答えがでてしまう現代社会ポイズン、とか、知らぬが仏・言わぬが花、不透明な領域をのこしておいたほうが世界は云々、とか、そんなことを思っているわけではなく、つまりはただの怠慢です。
また、昭和生まれで機械音痴、いわゆる情報弱者なわたしは、検索が下手なのです。キーワードがうまく思い浮かばず、検索ツールも使いこなせず、検索結果に不必要な情報ばかりが大量に表示され、目が回ってしまうのです・・

しかし今回、職場復帰後の多忙な日々を乗り切るべく食品の冷凍について正しい知識を得たいと思い、重い腰をあげてググりました!

あえて言おう、ググれカスと!

豆腐や、生のネギやトマトを冷凍するのは今までもやっていましたが、生卵まで冷凍できるとは!
目からウロコ!パート2 冷凍保存のテクニック [毎日のお助けレシピ] All About
お弁当に、保冷剤がわりに小さいゼリーを凍らせて入れるというのも良いアイディアですね。

また、いままで、シュウマイ・餃子・春巻きを冷凍する際、生のままがいいのか加熱したあとがいいのか、知らないままてきとうにやっていたのですが、どうやら

餃子→生のまま、バットで冷凍→ジップロック
シュウマイ→餃子と同じやり方がのぞましいが、お弁当などの利便性を考えると蒸してから冷凍がよい
春巻き→生のまま、できればひとつずつラップで包んで

という方法が良いらしいです。
いままで餃子はたいてい焼いたあとに冷凍庫にぶちこんでいたので、再加熱したときに皮がやぶれて内蔵丸出しになっていたのですが、そんな気の毒な目にあわせてしまった餃子たちに謝りたいです。というか、これぐらい食べきれる、ビールもあるし、とか思ってついつい焼き過ぎちゃうんですよね、餃子。これからは腹八分目を心がけ、控えめな量を焼くことにします・・・
ググればいいことがたくさんありますね。

シュウマイは娘も大好物なので、最近よくつくっています。

今年のお花見弁当。

アメリカンドッグが不細工すぎる。

2回もお花見できて満足です。

天才じゃない子どもを見守る

小学生になった娘が「歌手になる!」って言っていたらあたたかく見守りますが、30過ぎた娘が「バンドで食っていく!」と言ってフリーターやっていたらあたたかく見守れるかなあ、どうかなあ、などと考えています。

子どもの「しょうらいのゆめ」、というのはキラキラしたものですが、ゆめが叶わなくても(多くの人の夢は実現しないですよね)日々を楽しめる力を身につけて欲しい、生きることを諦めてしまわぬよ〜う〜に〜♪(天使たちのシーン)などと思うのです。

ひらけ駒!(1) (モーニング KC)

ひらけ駒!(1) (モーニング KC)

将棋に夢中な小学4年生の宝くん。道場に通い大会に出て、勝ったり負けたり。それを見守るママや先生たちとの日々をえがく、とてもあたたかい日だまりのようなマンガです。
将棋マンガは、『三月のライオン』や『ハチワンダイバー』なども人気で、わたしも大好きですが、天才ばかり出てくるというか、第一線で闘う人たちの真剣な物語なので、ハラハラしすぎて読んでいてちょっと疲れてしまいます。
そもそも、なにかひとつのジャンルを題材とする作品は、それがスポーツであれ音楽等の芸術であれ、主人公はたいてい天才であり、プロを目指すという話がほとんどで、まあ、そうじゃないとものがたりにならないので仕方ないのだと思いますが、その点、『ひらけ駒!』は、「天才ではない主人公」が、習い事として真剣に将棋にうちこみ*1、とにかく楽しんで将棋にとりくむ姿を描くという、希有な作品です。そんなふわふわしたストーリーをしっかりものがたりにしている南さんが天才だと思います。

3巻に、いろんな習い事(野球、バレエ、楽器、塾)に通う子どもたちの姿を描いたカットがあるのですが、その数コマで涙がでました。子どもが夢中になる、その姿の尊さと、それを見守る親のまなざしのあたたかさにあふれていて、胸がいっぱいになります。
また、このマンガには、「成長する少年」だけでなく、すでに第一線で活躍している女流棋士キャラも登場します。これが絶妙で素晴らしいキャラクターばかりです。残酷な美人、顔も性格も醜いけれど愛すべきブス、温厚そうに見えて気性の激しいぽっちゃり女性などなど・・・南Q太の描く女性は生き生きしているというより生々しくて、わたしは大好きです。
そして、主人公の母親にとてもシンパシーを感じました。 将棋は弱く、ミーハーに将棋観戦を楽しみ、郷田棋王のむかしの写真をみて「ええ?!イケメン!!」と衝撃を受け、日々飲酒する・・ もう、これ、わたしじゃない?ってくらいのシンクロ率です。
ママが休日にオニオンリングをつくり、衣につかったビールの残りを昼間から嬉々として飲むすがたが大変うらやましかったので、わたしもつくりました。

↓このレシピを参考にしましたが、これ、ほんとうにカリっと揚がってとても美味しいです!
かりかりっ!味付きオニオンリング by なち・おいしい [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが183万品



南Q太さんといえば、これ

結婚失格

結婚失格

レビューを読む限り、読んでみたいような読まない方が良いような・・・
ただ、わたしは枡野浩一さんの 「結婚はめでたいことだ 臨終はかなしいことだ まちがえるなよ」という短歌は大好きです。

*1:8巻の時点では宝くんは、プロになりたい気持ちをもちつつもその厳しさを知り、「1回だけ(奨励会試験に)挑戦して、ダメならもう受けない」という決意をする

ひなまつり

娘が生まれて、はじめてひなまつりのありがたさというか良さがわかりました。子どもが元気に育ってくれるのは当たり前のことではないので、成長を祝い、これからも元気で大きくなってくれるよう祈るイベントなんですね。
母が買ってくれたひな人形を押し入れから出していると、なんだか感慨深く、静かで澄んだ気持ちになりました。
ひなまつり当日は友人がたくさん遊びにきてくれて、「静かで澄んだ」どころか、どんちゃん騒ぎで、ちらし寿司も酩酊状態でつくったのでなんだか乱れております。

ハマグリは、お吸い物ではなく酒蒸しにしました。
いちおうお節句なのでお祝いということで、よそ行きの服を着た娘。目が半開き・・



また来年、よろしくね。

ひな人形をしまって掃除して、ふと見ると娘がカメラをいじり、シャッターを押しまくっていました。
娘が撮影した前衛的な写真。
 

ザ・天井

ザ・畳

それにしても、毎年ちらし寿司に気合いを入れていたわたしとしては*1、今年のちらしは思ったようなものがつくれず消化不良に感じていたのですが、翌々日にid:ka_elさんのおうちにおじゃましたところ、すばらしいちらしを用意してくださっていて、感激&大興奮!ことしのちらしは逆転大勝利におわりました(?)

しめ鯖が入っていました!感動的な美味しさ!

揚げたてのかき揚げまで!三つ葉とエビです。ぜいたく!

娘用にも、こんなに美しい巻き寿司とおはぎとおにぎりをつくってくれていました。

娘も大興奮でばくばくたいらげていました。
ことしも無事にひなまつりを満喫することができて大満足です。おつきあいいただいたみなさんに感謝!