娘が1歳になりました
(なかばむりやり餅を背負わされる娘)
生まれてはじめてのお誕生日でした。
なのに!!
インフルエンザにかかった主人からウイルスをプレゼントされてしまい、誕生日前日に高熱を出し、当日も熱が下がったり上がったりと辛そうに過ごし、その後さらに気管支炎までわずらい、咳で眠れぬ夜を過ごすという、生まれてはじめての誕生日をハードに過ごした気の毒な娘。人生ってきびしいね! というか、マジで健康第一ですね。人生で大事なことは第一も第二も第三も健康です、ということをあらためて思い知らされた誕生日でした。
熱が下がってからもしばらく声がゴラムでしたが、いまは快復し、元気に過ごしています。
なにはともあれ、なんとか1歳の誕生日をむかえられて、ほっとしています。
そして、一人インフルエンザウイルスに屈しなかった自分をほめたいです。
生後2ヶ月くらいのとき、眠っている小さい娘の呼吸を何度も確認しながら(当時は娘が昼寝しているあいだ、何度も生存を確認しないと不安だったのです)、「ああ、こんなに大切なものができてしまって、わたしはもう死んだり病気したり、できないな。否が応でも強く生きなければならない」と思いました。
「子はかすがい」といいますが、それは夫婦の間だけのことではなく、わたしと世界ぜんぶとのむすびつきを娘が強くしてくれたような気がしました。
娘が生まれてからのこの一年間、今まで知らなかったたくさんのことを知り(予防接種とか、保育園のこととか、食品アレルギーのこととか)、たくさんの人との出会いがあり、世界とのつながりがぐいぐい強くなり、それまでふわふわくよくよ生きていたというか、いろんなことを諦めながら宙ぶらりんな気持ちで日々を過ごしていたわたしの足がビッチリと地についたように思います。
「ママ友」は、残念ながら近所に見つけることはできなかったけれど、はてな→ツイッターつながりでたくさんの方とやりとりさせて頂いて、id:ka_el さんとはおうちを行き来できる唯一の「ママ友(!!)」になってもらえて、ほんとうにありがたいです。もうはてな社に足を向けて寝られません。
もちろん育児の日々は良いことばかりというわけにはいかず、日々それなりにハードなのですが、この一年でいちばん辛かったのは、夏に娘の風邪をもらい高熱を出したときでした。関節痛がひどく、ギャンギャン泣く娘を抱っこできず、となりに倒れこんで「うでがー痛くて抱っこできないー!ごめんんー!」とか言って一緒に大泣きしました。夜は買いおきしておいたベビーフードを冷たいまま食べてもらい、「こんなごはんしかなくて・・ごめん・・」と、また泣くわたしを尻目に娘はばくばく食べていました。高熱でガタガタ震えながら娘をお風呂に入れたはずですが、そのへんは記憶すらあいまいです。
「そんなことも今では良い思い出!」とか言ったらそのときの自分がタイムマシンに乗って殴りに来そうなので言えません。辛い思い出は辛い記憶のままでいいと思っています。
冬の本
冬という季節は、外の寒さよりも、家のなかのあたたかさでできていると思います。
お友だちがわたしの誕生日にプレゼントしてくれた本です。(娘も先日2月1日に無事に誕生日をむかえたのですが、それについては後日書きます)「冬の 本」というテーマで84人の執筆者がエッセイをよせているのですが、このメンバーが! 安西水丸、片岡義男、久住昌之、鈴木慶一、曽我部恵一、高山なおみ、平松洋子、穂村弘、堀込高樹、又吉直樹、松浦寿輝、吉田篤弘・・・ そして表紙は和田誠と、ほんとうに豪華なのです。
いくつか気に入ったところを紹介します。
柴田元幸は、バーナード・マラマッドの『アシスタント』という作品を原文とともに紹介し、「会話の異様な短さが醸し出す寒さ」について語っています。「人は春を待っている。ささやかな希望とともに。」 冬が厳しく長過ぎる地域では、冬=春を待つ季節、になってしまうんですよね。わたしが「冬大好き!」と言ってられるのも、関東地方で生まれ育ったお気楽さのなせるわざかもしれません。ちょっと反省。
また、ピアニストである南博の「冬と安吾」という一編も素晴らしいです。「夏の間はあれだけ目に鮮やかだった欅の枝が、まるで空にばらまかれた毛細血管のような黒いスジとなり、それはまるで真っ黒い巨大な箒のように見えた。」 箒、というとやはり魔女。冬という季節は、なにか魔力的なものと結びついたイメージがあるように思います。
文月悠光さんが紹介している『歌集 シチュー鍋の天使』
- 作者: 北川草子
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- 発売日: 2001/10
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「 シチュー鍋に 背中を向けた瞬間に 白い巻き毛の天使がこぼれる 」
情景の白さが、冬だなあという感じがします。それでいてあたたかい。冬を表現するならこうでなくっちゃ、と思います。
文月さんの文章にでてきたカボチャシチューつくりました。シチューは冬の喜びです。
ほかにも、読んでみたい本がざくざく出てきました。妊娠して以来、読書から遠ざかっていたのですが、また読書欲がわいてきました。 自分でなにかを「表現」とか「創造」とかできないわたしですので、読んだり観たりという消費行動が世界とつながる方法なんだということを思い出しました。
冬が過ぎて春になったら、また職場に通う日々になる(予定)ので通勤電車のなかで、さなぎのように家にこもってばかりいた過ぎた冬のあたたかさを思いだしながら読みたいと思います。
- 作者: オラフオラフソン,岩本正恵
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- 作者: 神吉拓郎
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- 作者: ひろかわさえこ
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どうしよう多すぎる!!
家に帰る
年末、誕生日をむかえ、わたしは31歳になりました。以前ウニのケーキをつくってくれた友人*1が、今年はなんと、かりんとうまんじゅうのケーキをつくってくれました!
(かりんとうまんじゅうについては、前回の日記をご参照ください→かりんとうまんじゅうものがたり - ものがたりとごはん)
このクオリティ!すばらしい! ちゃんと顔から直接手が生えている!
いたずら娘の手が忍び寄る
こらっ!
年明けは主人の実家へ行って嫁になり、自分の実家へ行って娘になり、自宅に帰ってきて、「ああ家がいちばん落ち着くなあ」と思っている自分に気づいてギョっとしました。
いままで、わたしは自分の実家は頻繁に出入りして自宅と同じようにくつろいでいたのですが、子どもができてからは、やはり子どもの荷物などが全てそろっている&危険なものは避けてある自宅が、どこよりも落ち着くと感じるようになったようです。
なぜか、「まだ僕には帰れる所があるんだ。 こんなに嬉しいことはない。」というアムロのセリフが頭に浮かびました。
わたしはなんだかよくわからないうちに結婚して、いつのまにやら妊娠して、子どもを産み、ふと気づいたらしっかり「家族」をつくっていたようです。もともとは他人であった主人と暮らすこの家が今はもうわたしの家で、いちばん落ち着く場所で、「それぞれの実家はもはや親が住んでる他人の家だねえ」だなんて二人で話していて、ああなんだかわたしはずいぶん遠くへ来たんだなあとしみじみしたお正月でした。まあ、わたしの実家、同じ区内ですけどね。
1月3日は「今日は娘の食事以外はつくりません」宣言をしたものの、外食に出かける元気もなく、じゃあ出前?ピザ?高いよね、ピザ・・・ということで、結局台所に立ち、余っていたお餅でドラマ「ゴーイングマイホーム」にでてきたお餅ピザをつくってみました。
ほかにもピザパン各種。こげてます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
かりんとうまんじゅうものがたり
先日、友人がエストニア土産にフェルトの人形をくれました。
この子の名前は?と聞いたところ、「ヴィーニープーフ」、ロシア版くまのプーさんだよ、という返答が。
そんな馬鹿な!これが女子に大人気のプーさん? かりんとうまんじゅうにしかみえないよ!ていうか頭から直接手足が生えてるけど、どういうこと?
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かわいくてかわいくて、娘とのおやつタイムにいっしょに繰り返し観ています。
かりんとうまんじゅうを食べる!
むしる!
あわれ、かりんとうまんじゅうの肉片・・・
このままでは痩せ細ってしまうので、いまはかりんとうまんじゅうは娘の手の届かないところに避難しています。
ロボットと暮らす
掃除機をかけるのは大好きなのですが、職場に復帰したら毎日が闘いだと思われるので、機械に頼ることにしました。ルンバ、賢いです。動きをみていて感心します。ロボットです。
(なんか凄いなこの演奏・・・)
わたしは猫と暮らすのが夢なのですが、都心の住宅事情はなかなか厳しいので、猫型でしかも掃除してくれるロボットが開発されたらいいなー外見はアイボがフサフサ毛を生やしたような感じで、お掃除機能つき!なんて、そんな話はずっと遠い未来のことですね。
最近、もうひとつコンピューターにたよっている家事があります。献立の決定です。
今日何食べる?(和食)
診断メーカーに、自分のレパートリーである主菜・副菜・汁ものをざーっと入力し、日替わりでランダムに出してもらっています。
洋食版
今日何食べる?(洋食)
パソコンにむかって、今日のご飯どうしよー!?と話しかけるのは、なんだかちょっと楽しいです。疲れた日は、つくるところまでやって欲しいのですが・・・それこそ、ずっと未来の話です。
機械に支配されているようで癪、だなんて言わずに、診断メーカーに忠実に服従してつくった食卓です。
[献立その1] 主菜:アスパラの肉巻き 副菜1:山芋のバター醤油焼き 副菜2:切り干し大根の煮物 味噌汁(キャベツと油揚げ)
切り干し大根は常備菜の定番ですね。
いっしょにつくったアボカドの豚巻きが、正直アスパラより美味しかったです!
[献立その2] 主菜:豚マスタード焼き 副菜1:トマトとチーズにバジル乗せたやつ 副菜2:キッシュ(惣菜でも可) もやしとわかめのスープ
「トマトとチーズにバジル乗せたやつ」って、モッツァレラじゃないからカプレーゼではないのかな?
キッシュ・・なんて手間のかかるものが出てしまったんだ!今日は買いに行く体力も無いぞ!と、この診断メーカーをつくったひとを恨みそうになりましたが、生地をパンで代用してみたら、意外にも美味しくできました。
パンでキッシュ、これは、リピします!(クックパッドの「つくれぽ」風言い回し)
[献立その3] 主菜:鶏つくねの甘酢あん 副菜1:はんぺんとキノコのバター焼き 副菜2:カボチャ煮 味噌汁(カブと麩)
甘酢餡、前にもここに載せた気がする・・・ 甘酢がすきなんですね、わたしは。
カボチャは、北海道産のとても美味しそうなものだったので、煮ものにせずに、せいろで蒸しただけにしました。
ほくほくで美味しかったです!リピします!(2回目)
白状しますと、これはがんばった日の食卓の記録で、実際はパソコンに出された献立をみて「手間のかかるものばかりじゃないか!」と言って副菜を割愛したり、汁の具をかえたり、ひどいときには「ロールキャベツだと?!うるさい!今日は焼きそばだ!」と言って思い切り手抜きをしたりしています。
あと、ランダムなので、「とんかつ&豚汁」といった豚ばかりの献立とか、副菜1:ほうれん草とベーコンのバター炒め 副菜2:ほうれん草のごま和え といった偏った献立を提案してくることもしばしばです。
働く女性が増え、家電の開発もすすんでいますが、すべての家事をロボットに任せられる未来よりも、すべての家事を余裕をもって自分の手でこなしながら働ける未来がわたしは欲しいです。時間さえあれば、本来、そうじも料理も献立を考えることも、楽しいことだと思っているので。
「良いおかあさん」とごはん(離乳食弁当)
娘と毎日ピクニックしています、というと楽しそうですが、娘の食べこぼしが凄まじく、じゅうたんに飛び散った米粒やパンくずや野菜のかけらを片付けるのが大変なので、三回食になってからお昼は毎日近所の公園で食べている、というだけです。
娘のお弁当はこんなかんじです。
カボチャきなこサンド、根菜と肉と厚揚げのトマト煮、手づかみ食べ用のインゲンとニンジン
]
自分のごはんはマカロニグラタンと、パン(ルヴァンのカンパーニュ)
おにぎり(鮭、とろろ昆布)、コロッケの中身みたいなもの(玉ねぎ・パプリカのみじん切りと挽肉とつぶしたジャガイモ)、ほうれん草
離乳食メニューが思いつかないときは、パルシステムのサイトを参考にしています。
離乳食レシピ|パルシステムの子育て応援!
パルシステムやってないんですけどね☆
id:kobeni_08さんに、育児休業中にやっておくべきことってありますかとツイッタでご相談させていただいた際、「たくさんピクニックする」というお答えをいただいたのですが、こんなに毎日ほんとうにピクニックすることになるとは。
わたしはなにせ料理が好きなので、娘のごはんの用意もそんなに苦にならないのですが、ちゃんとご飯をつくるおかあさんは、じつはそんなに「良いおかあさん」ではないのではないか、という悩みというか考えが、最近あたまをもたげています。
娘に栄養のある美味しいものを、と思って料理に時間をさけばさくほど、娘と一緒にいられる時間は短くなるからです。
そんなことを考えながら、いま放送中のドラマ「ゴーイングマイホーム」を観ていたら、山口智子さん扮する母親(職業はフードスタイリスト)と娘がパンケーキを食べているシーンで、サッと台所に立った母親をみて娘がつまらなそうな顔をしたり、母親がつくってくれたお弁当のおかずを娘が友人に売ったりしていて、なんだか胸がいたみました。しばしば「良いおかあさん」の象徴とされる「料理」が、彼女のなかでは憎むべき存在になっている? まあ、料理が母親の生業だから、というのもあると思いますが、たとえ職業でなくても、家事としての料理も仕事ですから、それにのめりこむことは、子どもと関わる時間が減ることになってしまうと思うのです。もちろん、子どもが一緒に台所に立てる年齢になったら、一緒に料理をすることでその問題は解決するかもしれませんが、子どもが料理することを望むとは限りません。
手のこんだ料理をつくってくれるおかあさんよりも、多少雑な料理でも栄養があってそこそこおいしいものを食べさせてくれて、いーっぱい一緒に遊んでくれるおかあさんの方が、「良いおかあさん」なのではないか?!
そんなふうに考えていたのですが、そうなると、「そもそも「良いおかあさん」とは?!!」という疑問がさらに発生し、頭から煙が出そうになりました。
母は娘の人生を支配する―なぜ「母殺し」は難しいのか (NHKブックス)
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わたしも自身も「娘」なので、母と娘の関係がこじれてしまうと色々な弊害が生じるということはわかっています。だからこそ、娘とどう関わっていくか、という問題は、考えれば考えるほど答えがみえてこない難問です。
たとえば、「子どもに全てをささげています!わたしって良いお母さん!」というような、いわゆる「重い母」は、ちがうなあと思うし、かといって「子どもとは適度な距離を、自分の人生を楽しむことが大事!わたしわかってる!」みたいな超然とした母親も、それはそれで「自分は「良いおかあさん」である」と自負しているっぽくて、わたしには違和感がある気がします。
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あれ? わたしは「良いおかあさん」になりたいはずなのに、「自分は「良いおかあさん」である!」と思いたくはないという矛盾におちいってしまいまいた。
たんにわたしが自信に満ちた人が苦手(というか、わたし自身がそんなに自信をもてない)、というだけかもしれません。
その点で前述のドラマの山口さんは、少し戸惑いながら娘に接している姿など、とても好感がもてます。娘に「なに考えてるかわかんないよー」という台詞をきいて、「わたしの母も、「この子、何考えてるのかわかんないなあ」と思いながらわたしと接していたのだろうなあ、そしてわたしも同じように考えながら娘と接していくのかなあ」などと感慨深くなってしまいました。
そんな母親は、「未熟だ」といわれてしまうかもしれません。しかし、成長していく子どもと一緒にすこしづつすすんでいく姿はとても魅力的だとわたしは思います。
なにか、自分のなかに確固たる「理想のおかあさん」像があればもっと楽なのかもしれませんが・・・思い浮かばない・・・
あ、憧れの人物は平野レミさんです。
「女らしさ=元気」!
元気な母親は単純にいいなあ、と思います。
週末は揚げもの
とてもご無沙汰しております。夜泣き娘のおかげで細切れ睡眠の日々ですが、わたしはげんきです!
台所仕事で汗だくにならない季節になりました。まいにちが料理日和! とはいえ、平日は娘の相手をしながらの料理が難しく、作りたいものは週末につくっています。とくに、揚げもの。
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しかーし!揚げものは場数を踏まないと上達しない気がしますし、「面倒くさい」(人生の敵)という気持ちは、その作業を習慣化させることで減少すると思うので、なるべく週末は何かを揚げるようにしています。
茄子
これは、恵比寿の中華屋さんで食べてあまりにおいしかったものを舌コピしたもので、片栗粉をつけて揚げた茄子に、ニンニクと唐辛子を炒めたものを混ぜた塩をつけて食べます。
『揚げものバンザイ』(揚げもの好きとしては、みているだけでわくわくする本です)から、もやしのかき揚げ
手羽先のピリ辛揚げ
お土産でカマンベールチーズを頂いたので、海苔といっしょにシュウマイの皮で包んで揚げました
娘がおおきくなったら、アメリカンドッグとかドーナッツとか揚げたいです。いつか一緒にコロッケをつくるのが、いまのわたしの小さな夢です。コロッケをつくる、とか、考えただけで面倒くさいですが、いっしょにやればきっと面倒くさいことほど楽しいはず。
友人からおしえてもらった、DJみそしるとMCごはん 愉快です。
娘がこの歌で料理を学び、レキシで歴史を学んでくれたら愉快でうれしいなあ。