おしつけやめようおふくろの味

先日、友人から金時草という加賀野菜をいただきました。はじめて食べる野菜。とてもキレイな色。

天ぷらにしたものも美味しかったのですが、少し粘りがあり納豆と合いそうだなーと思い、「納豆揚げ」に入れました。
金時草、納豆、オクラ、山芋、チーズ、ネギを刻んで

油揚げに入れて

魚焼きグリルでこんがり

残りの油揚げはおいなりさんにしました

「納豆揚げ」は、わたしの母がよく作ってくれた料理なのでいわゆる「母の味」なのですが、母の納豆揚げは材料がもっとシンプルで、焼くのではなく油で揚げていました。
朝ドラで、杏さんが似たような料理つくっていましたね。
http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/recipe/recipe03.html
こちらはもっと材料が複雑です。

あまちゃんを観ていた惰性でいまの朝ドラも観ているのですが、主人公が小姑にひどくいびられていて、みていて辛いです。こんな悪意のかたまりみたいな人ほんとうにいるのかしら…
ドラマのなかでは主人公が小姑から、その家の味の継承をやたら強いられているんですが、おふくろの味を受け継ぐことってそんなに大事なことかなー?と疑問に思いました。
食の文化は変わっていくものだと思うし、それでいいのではないでしょうか。ダメですかお義姉さん。江戸時代から続く何百年の味とかを守っているのは老舗の料亭ぐらいでは?ましてや平安時代から変わらぬ料理とか、あるのでしょうか?さらに言えば、極端な話ですが縄文時代から変わらぬ味なんて、そんなものは受け継がないほうが良いのではないかと。

どんぐりひろって食べてた〜
生活様式が変われば食べるものも変わっていきますよね。
もちろん外食産業が発達したからといって家で料理しなくなるのはさみしいことですし、それぞれの人が自分のあたたかい記憶とともにもっている「おふくろの味」というものは、とても素敵だと思います。

わたしに関していえば、母の味をベースにはしていますが、自分の好みに合わせて材料や味付けを変えたり、母が作らなかった料理を作ったりもしているので、母の味の正統な後継者とはとうてい言えません。
ただ、わたしは母から、料理を楽しむ姿勢や、自分でつくったものを自分で「美味しいー!」と食べる喜びなど、料理のモチベーションとなるとても大事なものを教わったと思います。
娘にも、その喜びだけ踏襲してもらえれば、わたしの作った料理を全く作らなくても別にいいやーと思いますし、むしろ、わたしが食べたことのない料理を娘がよそで学んできて、それをわたしに教えてくれたら、そのほうがうれしい気がします。
そして、いつかもし男児にめぐまれ、嫁をむかえる段になっても、嫁のつくる料理に「こんなんうちの味とはちゃいまっせー(たぶん間違った関西弁)」などと言うような姑にはなりたくない!! 決してならないことをここに誓い、「おしつけやめようおふくろの味」という標語を胸に刻みたいと思います。
もし30年後くらいにわたしがこの標語に背くことをしていたら、気づいた方は叱ってください。どなたか言質とっておいてください(たぶん間違った日本語)。

それと、わたしは図書館員なので、価値ある知は、口承で伝えるのも大事ですが、ぜひ収集してデータベース化し永年保存しましょう、と言いたくなってしまいます。その点クックパッドは本当に素晴らしいです。おふくろの味の宝庫です。みなさんリピするといいと思います。
先日もTwitterで美味しいチキンナゲットのレシピをおしえて頂きました。
Cpicon 簡単チキンナゲット♪〜鶏胸肉で〜 by santababy
やはり新しい料理って良いですねー!必ずリピします。


ちなみに、朝ドラで主人公が大量の鯛の始末に困り、師匠から借りた「鯛百珍」は、デジタル化されていて、インターネット上で読むことができます。
国立国会図書館デジタルコレクション - 鯛百珍
が、くずし字なのでわたしは読めません・・・・復刻版で読んでみたいです。

料理百珍集

料理百珍集

豆腐百珍もおもしろそうです!
国立国会図書館デジタルコレクション - 豆腐百珍. [正編]
読めません!