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二人目を授かるまでー『ママ友がこわい』を通して思ったこと

第二子を妊娠し、来年5月に出産予定です。

今回の妊娠までは自分なりにいろんな気持ちを体験しました。

(とても繊細な話題なので、もし読んで不快に思う方がいたら申し訳ありません。未熟者が書いたものだと思ってご容赦ください。)

 

わたしは、第一子である娘は予期せず妊娠したので、第二子もそのうちできるだろ〜ととても軽くかまえていました。しかし、「そろそろ二人目欲しいな」が「早く妊娠したいな」に変わり、「なかなか妊娠しないなあ」に変わり、「これ以上は待てないぞ」となり・・・ 基礎体温をつけたり自分なりにいろいろやってみましたが、毎月期待してはあてがはずれて落ち込み、いよいよ「身体に問題があるのでは」と不安になり、病院に行き、通院し、いろいろあって、無事に第二子妊娠に至りました。

 

それまでは恥ずかしながら基礎体温の仕組みすら分かっていなかったくらいで、不妊治療のことも、身近な話題ではあったのですが、自分がその立場になるまで、大変さを分かっていませんでした。

毎月毎月、カレンダーばかり見て、今月こそと思って期待して、思い込みで検査薬を無駄遣いして、激しく落ち込んで、というのを繰り返すうちに焦りがどんどん募り、さらによく義理の母から「二人目はまだ?」と急かされると聞きますが、わたしの場合いちばん急かしてきたのは娘で、毎日のように「うちにはどうして赤ちゃんがこないんだろう。◯◯ちゃんのところも△△ちゃんのところもいるのに。」「早く赤ちゃんこないかなあ」「いつまでも来ないから、もうお世話する気持ちがなくなっちゃうよ」等々言われ続け、そのたびにごめんようという気持ちになっていました。

道を歩いていても、子どもを2人連れた人やベビーカー押している妊婦さんがやたら目についてしまい、「あれは何歳差だろう」とか考えたり、「あんなにすぐ次がさずかるなんて、うらやましい・・・」と妬ましい気持ちが湧いたりして、そういう黒い感情が自分の中に湧くこともかなしくて、早くこの状態を脱したいとばかり思っていました。

「うらやましい」というのは、相手のことを良いなあと思うポジティブな感情なはずなのに、簡単に「うらめしい」に転化してしまうのはなぜなんでしょう。

これが道ですれ違う他人ではなく、大事な友だちとかだったら心から「おめでとう」と言えるのに・・・

とにかく気持ちが疲れてしまい、泣いてばかりいました。通院も、時間もお金もかかるうえに、「この日に来てください」と指定されたり、頻繁に行かなければいけない時期があったりして、仕事の調整をつけるのにも苦労しましたし、子連れでは診察に行けないので、わたしが休みで娘も保育園お休みの平日の診察のときは、娘を病院近くの託児所に預けたりもしていて、繰り返す採血や内診にも気疲れし、「なんでこんなに必死になっているのだろう・・・」と迷うこともありました。

id:masubonさんが「出産直後はすべてのラブソングの歌詞が出産&育児の歌詞に頭の中で変換される」と書いていましたが、なかなか授からない気持ちは片思いのラブソングですね。まだ存在もしない人に会いたくて会いたくて震える。

病院に向かう道すがら、よくこれを聴いていました。


SPITZ Live " 恋する凡人 " with korean sub - YouTube

「君のためになんでもやる 意味なんてどうにでもなる」

迷った時は自分に言い聞かせていました。

 

もちろんもっと長い期間ずっと不妊に悩み、大変な治療をしている方がいっぱいいることは知っています。それに一人目が授からない人からみれば「既に一人いるんだからいいじゃない、贅沢だ」と思われるかもしれません。でも、悩みって、相対評価で大きくなったり小さくなったりするものじゃないと思います。

 

タイトルが気になって思わず読んでみたこのマンガも、二人目不妊で悩む二人のママ友同士の話でした。

主人公・サキちゃんは、仲良くしていたママ友・リエちゃんから、ある日を境に無視され、グループからはじかれてしまいます。

お互い二人目がなかなかできないと悩んでいましたが、サキちゃんがある日リエちゃんに、「義理の母から不妊治療に行ってみたらって言われたのだけれど、まだ若いしそこまで必死になりたくない」と言ってしまったことがきっかけでした。

リエちゃんはサキちゃんより2歳年上で、実はこのとき既に不妊治療に通っていたので、サキちゃんの発言が許せなかったようです。

たしかにサキちゃんの発言はうっかり過ぎるとは思います。しかしその後あからさまに意地悪を繰り返すリエちゃんの言動はあまりに子どもっぽく、理解しがたいものがあります。

例の発言に対し「わたしの悩みを100としたらこの人のは10くらい」と憤ったリエちゃんですが、悩みって量とか大きさがあるものじゃないですよね。人と比べても仕方ないですし、いくら相手の方が軽傷にみえても、それぞれの悩みや苦しみは、その人にとって絶対の痛さと重みがあるはずだと思います。それぞれ自分で抱えて向き合っていくしかないのではないでしょうか。リエちゃん、不妊治療で苦しんでいたのは同情しますが、ダークサイドに落ちすぎです。

そして、同じことが原因で悩んでいても、悩みの種類や悩み方はそれぞれ違うんだよなあという当たり前のことを思いました。

同じ年頃の子どもがいると、年齢によって似たような原因で悩むことがあるとは思うのですが、原因は同じでも、それをどうとらえるか、どう対応するかってそれぞれですし、共感しすぎるのって危険なことなのだろうなと思いました。肝に銘じて今後のママ友付き合いの参考にしたいと思いました。

 

幸運なことに無事さずかったいま振りかえると、「娘のときには分かっていなかった授かることの難しさ・尊さを改めて実感できて、大切なことを学ぶ良い機会になりました」的なポジティブ解釈でまとめることもできそうですが、そんなふうには全く思いません。とても辛かったから、経験せずに済むならそのほうがよかったと思っています。本来わたしは、過去のかなしい出来事を「あのことがあったから今がある」みたいに消化して昇華するのは好きではありません。悲しい記憶は悲しいままでいいと思っています。