娘の誕生日に自省する
娘が3歳になりました。誕生日当日は保育園のお友だちを呼んでパーティーをしました。
なぜか、ケーキを出す直前にちょっとしたことで不機嫌になり、泣きだした娘。
ロウソクを吹き消したら機嫌もなおりました。
もともと家にお客さんを招くのが大好きなわたし、さらに娘の誕生日ということで、かなり張り切りました。 娘と、そのお友だちに喜んでもらいたい、来た人みんなに楽しい気持ちで一日を過ごしてもらって、娘の3歳の誕生日を素敵な思い出にできたらいいな、という思いで、1か月前から献立を考え、子ども用の食器やナプキンなどもそろえ、準備していました。
(お子さま用、ポテトフライとアメリカンドッグ。)
ところが、当日の朝、お互いの連絡不足などが原因で、主人とちょっと言い合いをしてしまいました。娘の誕生日なのに・・・
(ケーキ風サンドイッチ。お子さまにはあまり人気がなかった・・・)
主人にも、もっともな言い分があったのですが、わたしは「ごめん」の一言がなかったのがいつまでも引っかかり・・・
お友だちが到着してからは、娘はおおはしゃぎで遊び倒し、わたしもママ友と大いにおしゃべりして、上の写真のように娘が一回グズった以外はとてもとても楽しい一日を過ごすことができました。
(レバーペーストとパン、トマトときゅうりの飾り切り)
しかし、夜、娘とお風呂に入りながら、朝のことを思い出し、自分のことが情けなくなってきました。わたしは「ごめん」と言ってほしい基準が低すぎるのでは、心が狭いのかも、と自己嫌悪になり、なぜもっと大らかに朗らかに日々を過ごせないんだろう、ただ笑って楽しく毎日を過ごしたいだけなのに、どうしてわたしはそれができないんだろう・・・と、どんどん落ち込んでしま いました。
(大人用、サーモンのサラダ)
そういえば 先日も、娘が粘土で遊ぶたびに粘土くずが散らかり、じゅうたんや服にこびりつくのを片づけるのがいちいち大変で、毎回イライラしてしまい、休日で時間に余裕のあるとき以外は粘土をできないように押入れにしまいこんだのですが、そのときも、「粘土で汚れるくらい、いいじゃないか。本当は「さあ汚れろ、大いに遊べ」みたいな、大きな器でどーんと構えたお母さんになりたいのに」と、悲しくなったのを思い出しました。
(大人用、タラコサワークリーム、レバーペースト、グラタン)
いつも細かいことを気にして、つまらないことでイライラしている自分がいやだなあと思い、こんな度量の狭いお母さんで娘に対して申し訳ないというか、気の毒にさえ感じられて、お風呂のなかでしくしく泣いてしまいました。娘は泣いているわたしをみて、ぎゅーっと抱きしめて「だいじょうぶよ、怖いもの来ないよ」となぐさめてくれました。(お化けか何かにおびえて泣いていると思ったようです。) わたしは娘の良いお手本になれていないのに、この子はちゃんと気遣いや優しさをみにつけてくれているんだと思うとますます胸がつまって泣けてきました。
(大人用、揚げ物とピクルス)
娘の成長とわたし自身の未熟さを思い知った一日でした。わたしは、じぶんの度量というか性格というか、そういうものに自信はないし、常識もマナーもなってないし、育児も迷いながらで、周りの人に話を聞いたり聞いてもらったりしながら悩みながらやっていくしかないんだろうなと思います。
確固たる指標というか、ぶれないモットーみたいなものが、ありません。
ただひとつだけ、出産前から決めていたことで変わらず続けているのは、毎日娘に「大好きよ」と言う、ということだけです。これすら、「娘の自己愛が肥大化して将来なにかをこじらせるのでは・・」と懸念しつつではありますが、でも、わたしが言いたいので毎日実行しています。
迷っていても落ち込んでいても娘はどんどん大きくなるので、なるべく笑って日々を過ごせるよう、育児4年目もがんばります。