わたしの非現実、わたしの現実
子どもの頃は、大人になったらマンガを読まなくなるのだと思っていました。
しかし、年齢的には「大人」になったいま、大人になったからこそおもしろいと思えるマンガがたくさんあるなあと感じています。
弐瓶勉という漫画家の作品にハマり、次々読んでおります。
長編デビュー作「BLAME!」
- 作者: 弐瓶勉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/06/20
- メディア: コミック
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制御不能になった都市システムが無限に階層都市を増築し続けるカオス化した世界で、主人公・霧亥は感染前の「ネット端末遺伝子」を探し旅をする。
とにかく絵がかっこいいです。ストーリーは難解だし、疑問もたくさん残るけれど、そんなの気にならないぐらいの圧倒的な世界観。
あと、基本的にドンパチやっているシーンばかりなのに、妙な静寂を感じるなあと思ったら、戦闘シーンで叫ぶ人がいないんですね。普通のマンガだったら、「うおおおお」とか「どりゃああああ」とか(ジョジョだったら「ウリイイイイイィイイ」とか「オラオラオラオラオラ」とか「メッシャアァア〜」とか)言いそうな場面で、誰も叫び声をあげない。なので激しいのにどこか淡々としていて、最高にクールだなあと思いました。
「BIOMEGA」
- 作者: 弐瓶勉
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/01/19
- メディア: コミック
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このマンガのなかには、全人類不老不死化を目論んだロシア人科学者がでてくるのですが、かつてロシアには、全人類不老不死化と宇宙進出を夢見たロシア人思想家・ニコライ・フョードロフという人物が実在しました。
くわしくはこちら。
- 作者: スヴェトラーナセミョーノヴァ,ガーチェヴァ,西中村浩
- 出版社/メーカー: せりか書房
- 発売日: 1997/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 伊藤計劃,円城塔
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/08/24
- メディア: 単行本
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「シドニアの騎士」
- 作者: 弐瓶勉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/26
- メディア: Kindle版
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王道ロボットもの、というコンセプトのようで、さらに恋愛要素も織り込まれているため、「萌えシーンが邪魔だ」とか「説明過剰だ」とかいった不満の声もあがっているようです。しかし、王道と銘打ってはいるものの、かなりぶっ飛んだ要素もたっぷり盛り込まれている気がします。
王道だと思って読むと痛い目にあうのでは。 「王道の皮をかぶった変態」で、なぜか紅白でのモッくんを思い出しました。
ものすごい妖しさ・・・
「アイドルが、紅白で、あれ?お尻だしてる・・?」 当時11歳だったわたしは、お茶の間で家族と平和に年越しを過ごしていて、突然、猛烈な違和感におそわれたことを鮮明に覚えています。
弐瓶勉のどの作品にも共通してでてくる、AIや身体改造人間、クローン等、人間や生物を超越した存在は、「自然な生き物」を逆照射してくれるので、人間や生物って結局なんなんだろうな〜と考えたりしました。
SFっていままであまりふれる機会がなかったのですが、おもしろいですね。わかりやすく現実逃避させてくれます。
今気になっている作品は、職場の先輩におすすめされたこちらの東宝特撮映画。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2003/12/25
- メディア: DVD
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そんなわたしの最近の基底現実。夏のパーティー料理総括。
お友だちの家での花火見物会に持って行った、巻き寿司と唐揚げとロシアンルーレット・アメリカンドッグ(ロシア人からもアメリカ人からも怒られそうな料理。ソーセージだけでなく、にんじんやいんげんに衣をつけて揚げてみました。)
かなり前にNHK「きょうの料理」を観ていたときにやっていて、いつかやりたいと思っていたのです。
[氷鉢のそうめん] 料理レシピ|みんなのきょうの料理
食べ終わったあとは、id:sloth-eさんが氷を男前に割って下さり、かき氷にして食べました。
友人宅の屋上パーティーで。
わたしはネットで話題の桃モッツァレラ、生春巻き、揚げニョッキを。
他にも茄子の煮浸し、トマトマリネ、鶏わさ(腹下し上等!)、などなど
屋上にて、生まれて初めてのハンモックにはしゃぐ娘。
イヤイヤもこだわりの強さも絶賛続行中で、困ることも多いですが、一緒に楽しめることが増えてきて楽しい夏でした。