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妊娠テレパシー

前回の妊娠記録に「テレパシーがつかえるようになった」と書いたのですが、バカじゃねえのかと思われた方もいるかもしれません。テレパシーというと語弊があるかもしれませんが、つまりは感覚が鋭敏になるというか、動物的な直感が働くようになった気がしています。嗅覚も研ぎ澄まされていますしね。
平野レミちゃんも、エッセイのなかで、妊娠中にテレパシーがつかえるようになった、と書いていました。

ド・レミの歌 (中公文庫)

ド・レミの歌 (中公文庫)

この本はものすごくおもしろいです。平易な日本語で感情をそのまま書いていて、とくに妊娠から出産の喜怒哀楽が直球で伝わります。
レミちゃんは、横尾忠則さんとやたら通じ合ったり、お父さんが食べているものを夢で予知したり、という妊娠中の体験を綴っていました。
わたしは前述のとおり、夢にすごく久しぶりの友人が出てきて、なんでこの人の夢をみたのかな〜とか思っていたらその日に連絡がきたり、偶然出くわしたり、ということがありました。
あとは、春巻き食べたいなーと思いながら実家に行ったら、お母さんが春巻き揚げてくれてたり。でもまあこれは、親子なら珍しくない出来事ですよね。
これらのことを友人・どいちゃんに話したところ、脳とかいろいろ詳しいインテリな彼は、自閉症の動物学者の自伝の話を援用しながら、「それはすごく自然なことだよ」と説明してくれました。どうも妊娠中は、脳の使いかたが動物に近くなっているようで、理性的な働きの部分をあまり使わなくなるみたいです。たしかに、つわり中は食事をはじめとする行動を完全に本能的な快・不快にもとづいて判断していたし、言われてみれば知的な活動がとても苦手になっている。本とか、読むの遅くなっている気がします。
カヒミ・カリィさんもインタビューで妊娠中は「感性が鋭くなる反面、頭がぼ〜っとして、以前のようにいろいろなことを細かく論理的に考えられなくなりました。」って言ってました。http://www.mylohas.net/beauty/article/10062107/
そんなわけで、わたしいま動物なのね〜と思うとちょっと楽しくなりました。
さいごに、こんなこともありました。
仕事の帰り、電車でうつらうつらとしていてふと目を開けると、わたしよりも大きなお腹の女性が乗車してきたところでした。電車の中ではたまに、「この方、妊婦さんかしら?万一メタボさんだったら・・」と、判断がきわどいことがよくありますが、その女性は細身でお腹がボーンと出ていて、明らかに妊婦さん。ちょっと車内を歩くのもバランス悪そうで心配になるくらい。 わたしは次の駅で降りる予定だったので、席を立とうとしたのですが、妊婦さんはわたしの席の反対側にポジションを取り、背を向けてしまいました。前に座っている男性はふたりとも本に夢中で全く気付いていません。立って声をかけようかと思いましたが、なんかちょっと、そこまでするのは大げさっていうか、とにかくこっちを向いて欲しい〜とヤキモキしたのですが、ふと、わたしも妊婦、相手も妊婦、きっと通じる!と、妙な自信がわいてきて、「いまから席を立つので振り返ってください!」と念じてみました。すると、くるっと妊婦さんがこっちを向いてくれたのです。すかさず立ってわたしはドアへ向かいました。妊婦さんは無事に着席、電車が駅についてわたしが電車を降りるとき、軽く会釈してくれました。通じた〜と嬉しくなって、わたしはなんかちょっと涙をこらえながら乗り換えのホームへ向かいました。
妊娠やテレパシーに関わらず、すれ違うだけの二度と会わない他人と通じ合えたとき、ほんとうに嬉しくなります。
こんな話は、嘘くさー!ただの偶然だろ、と一蹴されそうではありますが、妊婦さんが100人くらい集まったらもしかしたら何かすごいことが起こるかもしれない、イナバ物置の1つや2つ吹き飛ばせるかもしれない、とか妄想をふくらませています。
妊婦さんが活躍するものがたりって、あんまりないですよね。

仲里依紗の妊婦姿、かわいい。
http://harakore.com/