日の当たる大通り

出産して3日目に、まだみえていない娘の目をみながら、ああ、この子の目にうつる自分がなるべく笑顔だといいなあ、と思いました。

娘と毎日べったり過ごして1年ちょっと、痛感したことは、「専業主婦って超忙しい!」です。やることが次から次へといくらでもあり、自分の時間はほとんどありませんでした。換気扇のそうじをしていたとき、あ、これ、育児と家事って、まじめにやってたら過労死するな、とふと思いました。

そんな日々もあっという間に過ぎ、娘は4月から保育園に通い始め、慣らし保育にあわせて延長したわたしの育児休暇も終わりが近づき、来週わたしは職場に復帰します。専業主婦の大変さを理解できたのは、この一年での大きな収穫です。id:romimemoさんも書いていましたが、「大変さの種類が違う」だけなのだなーと思います。なので、これからの日々の大変さに関して、外で働いていることは理由にならないというか、それを言い訳にしないようにしたいなと思っています。
ところで、いまの日本では、働くお母さんへの風当たりはまだまだ厳しいようで、「保育園が足りない」というニュースが流れたりすると、きまって「母親が働くことがおかしい」という意見を目にします。そして、それに対する反応として、「働きたくて働いているんじゃないんです!経済的な理由で働かざるをえないんです!」という意見をよくみるのですが、これはおそらく、「母親は働くな」派に対抗する意見として「仕方がなく働いている」と言うのがいちばん効果的だと思っている人が多いからだと思われます。まあ、本当にやむを得ず働いている人もいるとは思いますが、いずれにせよ母親が「働きたいから働く!」と言うと怒られるのでしょうね、きっと。

でも、わたしは働くからには「仕方なく働く」とは思いたくありません。というか、どんな生活をするにせよ、「仕方なく」という気持ちで暮らすのはなるべく避けたいと思っています。なるべく笑って生きていたい。
両手放しで「仕事だいすき!」というタイプではないわたしですが、働くことはすてきなことだと思っています。働くことで育児に関して諦めなければならないこともあると思いますが、それと同じぐらい、得られるものはあるはずだと信じています、というか、得られるように努力しなければと思っています。

いつもながら参考にさせていただきました。
「働く母親の自己実現」問題(そんな問題あったのか) - kobeniの日記
「自らの様々な可能性を追求「しにくい」世の中なのはどうしてだろう」
ほんとうに、もっといろんな可能性があっていいのになあと思います。
それにしても、自分がゆく道の先を行っている先輩が考え迷い実践した軌跡を文字に残してくださっているのはありがたいことです。

未知の生活がはじまりますが、たくさん笑って過ごせますように。