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湿疹狂走曲

親になると強くなるなどと一般に言いますが、わたしに限っていえば、出産前より弱くなっている気がします。
とにかく怖いものが増えました。
ガラスも、熱湯も、雑菌も、車も怖い。病気も怖い。どこかに潜んでいるかもしれない変質者も怖い。つまり娘に危害が及ぶ可能性のある全てのものが怖いです。「虚勢を張る気は無いのだけれど取分け怖いこと等な〜い(月に負け犬)」などと歌っていた20代の自分が遠く感じられます。
自分が体調をくずすことも、以前よりずっとずっと怖くなりました。
あと、子どもが犠牲になるニュースに過剰反応してしまい、ヤフーのトップニュースとかでそういう事件の文字列を見ただけで目を背けてしまいます。子どもが犠牲になるフィクションも、もう見れない気がします(試してませんが。「告白」とか、そのうち読もう&観ようと思っていたけど、もう無理かも・・あらすじを思い浮かべただけで涙目。)

告白

告白

娘はいまのところいたって健康なのですが、先月、いわゆる乳児湿疹がでて顔がぶちぶちしてしまっていました。この時期は多くの赤ちゃんがなるもので問題ないとかまえていたのですが、あんまり拡がってきたので病院で塗り薬をもらおうと、小児科もやっている近所のクリニックに行ったところ、小児科の専門医が不在で、院長らしき先生が出てきて、「乳児湿疹じゃないでしょ、これ。ふつうこんなに顔中にでないよ。なにか刺激物に反応してるんじゃない?花粉か何か。 原因わかんないけど、とりあえず軟膏だしておきます」と言われ、わたしは目の前が真っ暗になりました。
乳児湿疹じゃないの?乳児湿疹て顔中には出ないの?原因不明ってなんだよ!!待ってくれよ、おいおいと思い、先生は小児科専門じゃないんですよね、と確認したところ、「そうですけど」と、院長ですが何かといわんばかりにふんぞり返られました。
すぐに3児の母である姉に電話、「乳児湿疹は顔中にも頭にも、身体にも出るよ」と聞いてひとまず心を落ち着け、翌日、出産した総合病院の小児科に駆け込みました。診ていただいた結果、ふつうの乳児湿疹で、問題はないですが、軟膏で治しましょうということで、処方されたお薬を塗ったら数日できれいになりました。
まったく、ひと騒がせ院長に振り回されました。
まったく!
原因不明などと言われた晩は、わたしはなかなか寝付けず、泣き寝入りでした。 
我ながら弱いなあーと思いますが、でも、娘の赤い顔をみると胸がつまって、彼女の小っちゃい手をにぎりながら、ああ、きっとわたしはこの子のためなら、良くも悪くも、何でもしてしまうのだろうなあ、と思いました。まあ、「この子のため」ってのが、なにがほんとうに子どものためになるのかが難しいと思うので、将来モンスターペアレントにならないように気をつけなければなりません。
出産前の日記では、「「気がかり」があっても、やるべきことを見定めながらどっしり構えていたい」なんて偉そうなことを言っていたわたしですが、無理でした!あっさり。
子どもに関することは、もう、いちいち一喜一憂、右往左往してしまいますね。


「そっちはどうだい うまくやってるかい こっちはこうさ どうにもならんよ いまんとこはまあそんなかんじなんだ」そんな感じです。

こんなにつまらなそうだった曽我部さんが、こんなに↓楽しそうになってしまうんだから、子どもができるとやっぱり人は変わるのか?と思ってしまう。

昨日・今日・明日 (ちくま文庫)

昨日・今日・明日 (ちくま文庫)

久しぶりにひらいてみました。「できることなら、すべてをそのままにしておきたかった。でも、すべてをあるがままにもしておきたいのだ。」

日々激変する娘とともに、わたしもだんだん変わっていくのかもしれません。